2011年07月09日

これまでの経緯

ある借家に住んでいた80代のおじいさんが、近所の住人から家を追い出されることになりました。

原因は猫の飼い方にありました。

避妊去勢手術をせずに放し飼い同然で飼われていた猫は、どんどん繁殖し、飼い主でさえ何匹いるかもわからない状態になりました。
その糞尿の被害と匂いに近所の住人も我慢の限界に達していたのです。


おじいさんは家を出て他に住むところを見つけても、猫達はそうはいきません。
すんでのところでその話がおじいさんの知人からボランティアの仲間へと伝わり、
大急ぎで猫を救出することになりましたが、、、


おじいさんはヤケになって、「猫を山に捨てる」「処分する」という発言を繰り返し、
ボランティアのメンバーが何度も足を運んで説得し、やっとのことで引き留めることができました。


しかしどうやったらその猫達を助けられるでしょう・・・・
ざっと見渡しても成猫が20匹以上、子猫もぞろぞろいたのです。



まず子猫ですが仲間の力を借りて、次々に里親さんを見つけることが出来ました。
子猫は全部で9匹いました。
おじいさんのところで繁殖した猫は、みな長毛種で、飛びぬけてかわいかったのです。



そしてなんと仲間のツテをたどり、市内に空き家を借りることができました。
家主はメンバーのひとりの猫の里親になってくれた青年でした。
両親を亡くしたため、片親の持ち物である家が空いていたのです。


更にその家の中の床や柱を養生し網戸に金網をつけてくれたのは、
別のメンバーの知り合いでした。




そうやって色々な人達の力を借り、避妊去勢手術を済ませた猫達は次々に家へと運び込まれました。
放し飼いでトイレのしつけもできていなかった猫達はゲージに入れられ、
朝晩交代で猫達のお世話が始まったのです。





お世話日記に続く~「搬入」

  

Posted by けむねこ at 22:30Comments(0)いきさつ